川南造船所跡


川南(かわなみ)造船所跡はかつて軍需工場で、人間魚雷と呼ばれる特殊潜航艇「海龍」を製造していたそうです。
初めて見たのはもう10年前くらい、仕事で前の国道を通る機会が度々あって「なにやら古い工場跡」だなと思い、近くのドライブインに車を停めて遠くから眺める程度でした。社名の入った車で来てズカズカ入る訳にも行きませんしね。

そのうち仕事でその道を通ることも無くなり、ネットでかつての軍需工場だったことや廃墟マニアと呼ばれる人達の人気スポットであることを知りました。取り壊しすることになったというのをネットで見て伊万里市の川南造船所跡に行って来ました。
ネットニュースで見たところでは年内に取り壊しということだったので、もう更地になっているかもと思いましたが2011年12月31日の時点ではまだ残っていました。
年明けに解体業者の仕事始めと共に再開するんでしょうね。
伊万里 川南造船所跡画像
草木に覆われていた工場跡は、綺麗になっていました。ここまで人の手が入ると廃墟マニアと呼ばれる人達は興味が無くなったりするんでしょうかね?しかし当時の状況には近付くし、見学もし易いんじゃないかと思います。


伊万里 川南造船所跡画像
工場跡敷地内はもちろん立入禁止。もしかしたら入っちゃったような気がしないでもないですが、そのような画像をブログに載せるのはマズイかもしれないので止めておきます。

戦時標語のようなものが書かれた柱は切り取られていました。別の場所で保存するんでしょう。

帰宅してから考えたんですが、もし造船所跡から初日の出を撮影したら凄く綺麗な画像が撮れていたような気がします。「川南造船所跡最後の初日の出」誰かチャレンジした猛者は居るんでしょうかねー?

ネットでイロイロ見ていると、「特殊潜航艇を製造していたというのが地元の人達とかには言い伝えられているが公式な資料は無い」、といったことも度々見受けられました。当時の最高軍事機密でしょうし、特攻兵器に関わっていたということで戦犯として戦勝国に処刑される恐れがあるということで、終戦時に資料等は徹底的に廃棄処分したんじゃないかと自分は想像します。